賃貸物件では要注意!白を基調としたインテリア

白を基調としたインテリアは、清潔感があり家具等のコーディネートもしやすいこともあり人気があります。賃貸物件でも、内覧時の印象が良いことから、白を基調とした内装材を選定されるオーナー様も多いと感じます。しかしながら、賃貸物件では白を多用してしまうと、退去時に傷や汚れが目立ってしまうデメリットもあります。

退去するたびにクロスを張り替えていたのでは、ランニングコストがかかってしまいあまりおすすめはしません。これまでの経験をもとに、賃貸物件にベストと思われる方法をご紹介します。

●床

【置き敷きフロアタイル】

接着剤を使用しないフロアタイルを使用することで、部分的な貼り替えが容易になり、工事の大半を占める作業員の人件費を抑えることができます。材料費が通常のクッションフロアやフロアタイルよりも高くなり、イニシャルコストは上がりますが、ランニングコストの削減が見込めます。

●クロス

クロスの汚れや傷は、腰高よりも下・出隅(角)部分にできることがほとんど。見切り材をうまく利用することで、クロスの部分張り替えが容易になり、材料費・人件費共に削減が見込めます。

【腰壁見切り】

壁クロスを腰下、腰上と分割することで、退去時の部分張り替えの範囲が狭くなります。また、パッチ補修よりも格段にきれいに仕上がります。

【出隅見切り】

壁の角にL型の見切り材を施工することで、角の傷がつきにくくなり、クロスの痛みを予防します。アルミ、木目など種類も豊富なので、内装イメージに合わせて選定が可能です。通常は接着剤で施工しますが、賃貸物件では交換が容易なビス固定を推奨します。

●巾木

床と壁の境目に施工する巾木。多くの賃貸物件ではソフト巾木と呼ばれる塩ビ製の巾木が使用されます。賃貸物件ではこちらも貼替えることが多く、貼かえる度に下地の石膏ボードやベニヤ板が傷んでいきます。床から15cm程度の範囲で石膏ボードを貼り替える作業も珍しくなく、余計な費用がかかります。プランインフィニットでは、木巾木を使用するか、クロスを施工する際に床まで張り伸ばす方法を採用しています。


白を基調とした場合でも、上記のような方法をとれば、ランニングコストを抑えられると考えられます。

賃貸物件のリフォームでは、イニシャルコストももちろんですが、ランニングコストも抑える提案が必要だと感じます。意外とランニングコストを見据えた提案をできている業者は少ないように思えます。これは、イニシャルコストを下げることばかり求められている結果でしょう。

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